わが家には2匹の猫がいます。
「てんかん」の発作を起こすのんびり屋の黒猫ヴォルグと、活発で素早いキジ猫♀のミクです。
「多頭飼い」というと、人によっては4,5匹以上のイメージがあるかもしれませんが、僕は2匹以上でも多頭飼いと考えています。初めは1匹だと寂しいかな?と感じながらも、2匹目の事は深く考えていませんでした。現在はご縁があり、猫2匹と過ごしています。(僕と奥さんと猫2匹で)
この記事では、わが家の猫たちの「てんかん」と「多頭飼い」について書いてみようと思います。「てんかん」について、過去の自分が悩んでいた事の1つが、
というもの。
ふと考えた時、ずっと気になる様になりました。「てんかん」による発作の症状は個体差があるので、全ての飼い猫さんに言える事ではありませんが、1つの参考になればと思います。
2~3分で読める内容になっています。
目次
同じ猫も、発作中は離れて様子を見ている
結論からいうと、
ヴォルグが発作を起こしている時、僕と奥さんはヴォルグの身体を優先する為、どうしてもミクの様子を見る余裕がありません。別の見方をすると、ヴォルグが発作を起こしている時、ミクはそばに来た事がありません。全身痙攣している時は、決まって遠くから目をまん丸くしてヴォルグの方を見ています(笑)やっぱり普段見た事のない激しい動きを見ると驚いてしまうようです。
僕たちは獣医師さんに、発作中は周辺の物をどけて床や壁にぶつけすぎない様に、できる事なら頭の下に毛布などが敷けたらいいと聞いています。(無理のない範囲で)でも、基本的に発作中は何もしてはいけません。こちらも噛まれる可能性があるし、触れたり声をかけたりする事が刺激になって発作が長引いてもダメだし…
もしかしたらミクは、触ったり近づいたりしてはいけない事を本能で察しているのかもしれません。
過去にあった発作後の不安
発作が起きた後も、2匹の関係は普段と特に変わりません。でも過去の悩みとして、下記の様なものがありました。
- 興奮して走り回って怪我をしないか
- ミクを追いかけたり噛みついたりしないか
- 逆にミクがヴォルグに何かしないか
- ミクがヴォルグを怖がったりしないか
- ケージを使ったりして、部屋(居場所)を分けるべきか
順に振り返ってみます。
暴れたり走り回る時はどうすればいいのか
毎回の発作の後、ヴォルグは家の中を走り回ったり歩き回ったりします。その時、ドアや襖をあけて部屋を開放していると家中を走り回るので、発作を起こしたら部屋は完全に個室状態にします。発作を起こした部屋から出さない事で、必然的に走るよりも歩きまわる頻度が多くなるからです。
走り回る事で余計に興奮しても怖いし、発作の影響で息切れしているのに走ると余計に酸素が足りなくなりそうですしね。
そして興奮状態で走り出すと、手が付けられない上に物や壁にぶつかる可能性がでてくるので、発作後の興奮状態がおさまるまでは、いつも部屋から出さない様にして落ち着くまで様子を見ています。
1番怖いのは、ヴォルグにつられてミクまで興奮し始める事です。仮にもし、2匹がそろって走り出すと何が原因で怪我をするかもわからないし、そうなってからでは大変なので、わが家では1つの部屋で様子を見る事は必要な対処です。
ヴォルグが噛みついたり、暴れたりすることは?
ヴォルグは基本的に大人しい性格なのですが、発作後はやはり興奮状態になります。この時、ミクはいつも押入れ(縄張り)の中に隠れています。全身痙攣を起こしたヴォルグを見るのは怖い様で、状況が落ち着くまではしばらく1匹で隠れて過ごします。接触する事さえなければ、ヴォルグが攻撃する可能性も考えずにすむので、このミクの判断には助かってますね。
ただ、僕がヴォルグの頭や背中を撫でたりしても全く気にせず、とにかくウロウロ動いていないと落ち着かないといった様子なので、仮に発作後のヴォルグとミクが接触したとしても、おそらくヴォルグはミクを気にせずに動き回る事を優先するかなという印象です。
もちろん思い込みは危険なので、目を離さない事が大切です。
ミクが発作後のヴォルグを怖がる?
怖がる or 怖がらない でいうと怖がります。ヴォルグの全身痙攣は、表現が難しいですが凄いエネルギーを感じる程に激しいです。同じ猫から見てどう映るのかは分かりませんが、ミクから見ても衝撃的である光景に間違いないでしょう。
実際ヴォルグが落ち着くまで、ミクは遠くからヴォルグを見ている事がほとんどです。でも、ミクがヴォルグを怖がってくれる事が、結果としてヴォルグの為になっている。近寄らない方がいいというミクの本能は、正しいのだと思います。
ケージは購入すべき?居場所を分ける必要性は?
ケージも居場所を分ける事も、場合によります。発作後の猫とそうでない猫は、一時的に近づけない事が大切な手段だと考えています。
わが家では、ヴォルグが発作を起こしたら、いつも寝室で過ごす様にしています。そうする事でヴォルグの行動範囲を制限し、走るという事そのものを抑える事に繋がるからです。その時、ミクは押入れにある布団の奥底に隠れてやり過ごしてくれるので、自然な形で距離を取るスタイルです。
「居場所」という意味では、ミク自身が自然に離れる状況を作ってくれています。なので、正直ケージは今のところ必要ないと考えています。もし、興奮したヴォルグがミクを攻撃する様な事があれば、ケージを使う事も考える必要があります。となると、どちらをケージにいれるべきか。その時の2匹の状況と体調次第かなと思うと、難しいです…
なので、個人的にはケージに頼るよりも、自然に距離をとってくれている今の流れは理想の形ですね。
猫たちの距離感を意識してあげたい
使う部屋を限定するという対策は、興奮状態の猫の様子をみるのに有効な事があります。多頭飼いの猫が発作を起こす猫を見て怯えるなら、逃げ道を用意しておいてあげる事も全員の安心の為に大切です。わが家は偶然も重なり、興奮状態のヴォルグを怖がるミクが距離をおく環境が整っていました。
- ヴォルグは興奮状態だと動き回るが押入れには入らない
- ミクは押入れの奥底に隠れる
とはいえ、状況に合わせて環境を整えていく事も飼い主である人間の役目かなと思っています。てんかん発作は1度おさまると、ケロッとしている事もよくありますが、発作後の興奮状態が気になる場合もありますよね?興奮を抑える事はできないので、こればかりは落ち着いていくのを見守るしかありません。
猫たちの為に、興奮を長引かせない為にはどうすればいいか…
と思ったら、まずは周辺の状況を確認してみてはどうでしょうか?もちろん猫の体調を優先するのは前提です。家の環境を見つめなおしてみると些細な事で、心配や不安の要素を少なくする事ができると思います。
わが家の場合は、ミクの逃げ道=押入れの中(自分の部屋)でした。猫にとって、大切な場所は色々な意味が生まれるかもしれませんね。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。