わが家には黒猫とキジ猫、2匹の猫がいます。もうすぐ8歳になる黒猫が「てんかん」と診断されて7年以上が経ちます。
黒猫の名前はヴォルグ。「てんかん発作」を起こす事があり、現在も「抗てんかん薬」を2種類、毎日朝と晩に飲ませています。
薬を喜んで飲んでくれる猫っていませんよね…うちのヴォルグも毎日嫌がるので、手早く飲ませる様にしています 😯
「てんかん」発作を抑える為に飲ませているのに、お薬あげる事でストレスを感じさせてしまうなんて、正直すこし罪悪感あったりします…とはいえ飲ませないといけないので、毎日のお薬を手早く上手に飲ませられる様に努力している管理人です!
「てんかん発作」を抑える為に飲ませている「抗てんかん薬」ですが、発作がおきてしまうと、
と思う人もいると思います。実際僕も薬の効果を疑って、やめるべきかどうか考えた事があります。でも勝手に薬の投与をやめてはいけません!
「抗てんかん薬」の効果は、飲ませてからすぐに判断できる事ばかりではなく、長期で判断する事も必要だから。
悩みの種にもなりえる「抗てんかん薬」ですが、この記事では
という点について、過去の自分と同じ事で悩んでいたり迷いを持っている人に向けて書いてみようと思います。
目次
なぜ薬をやめようと思うのか
よくある疑問として、抗てんかん薬を飲ませているのに、突然「てんかん発作」がおきると少なからず薬の効果を疑うと思います。でも、抗てんかん薬とはあくまで
のが目的なので、飲ませたからといって絶対に発作が起きない訳ではありません。
わが家のヴォルグだと、てんかん発作の頻度はまだ軽い方なので多少なりとも薬を飲ませている事が安心感になっている分、発作がおきてしまうとショックなんですよね…
獣医師さんに聞いた他のケースだと、
あくまで1例ですが、てんかん発作を起こす猫には実際にあり得る話です。これは他の病気も疑うべきで、「飲ませるしかない」と言われても、ひどくなる様ならさすがに薬の効果を信じるのは難しいと思います…
薬の副作用?効いていない?分からない時は?
動物病院では、薬の影響について獣医師さんから色んなお話を聞く事ができます。聞いたお話の中から、共通している事や共感できた事は参考になるので、些細な事でも獣医師さんに質問して知識を引っ張り出した方がいいです。
猫のてんかんは様々なケースがあるので、知っていれば気持ちの持ち方も違うし、仮に発作がおきたとしても知識があれば、冷静に判断し行動する事ができます。
薬を飲ませ始めてから様子に違和感があると、見ていてすごく不安になると思います。ただ、抗てんかん薬は続けるとだんだん飲み慣れてくるので、気持ちを強く持って続けることも大切です。
- 薬を飲みだしてから副作用の影響か?歩き方が変になっている。
- 抗てんかん薬は興奮を抑えようとするので、飲み慣れるまではしんどそうに見える
- 薬のせいで力が入らないのか、ドタッとお尻を落とす様に倒れる
- 気性が荒い時、すぐカッと怒ったり、急に甘えたりする様になった
- 雨の日の前日、または後日に発作がおきる
- 部屋の温度や天気、気圧・季節の変わり目などに発作が頻発する
- 薬を飲ませているのに発作が毎日おきる
1度始めた治療は、やめるにも理由が必要
獣医師さんと話をしてきました。
歩き方が変=目に見えて身体に違和感を感じる場合
「歩き方」という事は、歩く事自体に問題があるかもしれないという事で、
「てんかん」の発作を起こす前はどうだったのか。
飼い主様は、発作を起こす前から意識して歩く様子を見ていたのか
猫の年齢は?
というところまで思い出す必要があります。
猫の「てんかん」による発作は、若年の頃から発症しやすいのも1つの特徴で、実際我が家のヴォルグも1歳頃から発症しています。必ずしもそうとは言えませんが、高齢の猫が全身痙攣をおこした場合、「てんかん」による発作とは限らないケースもあるとの事。
つまり他の病気を疑う事も視野にいれるという事ですね。
脳に何らかの異変があり、それが原因となって全身痙攣がおきたり歩行が困難になっている事もあるので、その場合はMRIなどの検査を強く勧めらます。
必要な検査や投薬などの治療を行い、「てんかん」以外の原因が判明して獣医師さんの許可がもらえた時に初めて、薬を飲まなくていいものだという事ですね。
薬の影響か、力なく元気がない様に見える場合
うちの猫の場合、抗てんかん薬を飲み始めた頃はぐったりしていました。あまり動こうともせず、ずっと横になった状態です。最初はさすがに不安になり、よく声をかけて側で優しく撫でてました…ヴォルグは顎の周りを撫でると喜んでリラックスするので、時間があればいつもマッサージする様にしています。
てんかんによる発作の要因の一つに、興奮させるのは良くないと言われます。なので、
という意味で良い方向なんだと捉えて様子をみていました。
獣医師さんの言う通り、抗てんかん薬は飲み続けると身体が慣れてくるので、半月もしないうちにぐったりした様子を見る事はなくなりましたね。
気性が荒い時や、急に甘えたりする場合
「てんかん」発作をおこす猫の興奮状態は怖い、とよく言われますが、逆に甘えてきたりする時も発作の前兆と言われる事があります。
うちの猫が発作をおこす時、ほとんどが静かに寝ている時なので、こういった急激な様子の変化はもともと見られないのですが、たまに猫の感情が高ぶって、大きな声で鳴いている時は見ていて不安になる時があります…
とはいえ、そのまま発作に繋がった事はありません。でも、感情が高ぶった時やいつもと様子が違う時は要注意ですね。
部屋の温度や天気、気圧・季節の変わり目などの発作
雨の日の朝は、人間も頭が痛くなったり腰が痛くなったりと、天気や気圧の変化で身体に不調を覚える人も少なくないと思います。
季節の変化で1番難しいなと思うのは夏ですね。うちの猫はエアコンが効いてくると、自分の過ごしやすい適温の場所を探します。つまり部屋の空調・温度には敏感だという事が分かります。
色んな猫がいますが、繊細なタイプの子はストレスに繋がって発作が起こる可能性もないとは言えないのではないでしょうか。
薬を飲んでも、毎日発作が起こる場合
これはもう発作がおさまるまで通院、もしくは入院ですよね。
抗てんかん薬の量を見直すなら、血液検査をして薬の成分が血中濃度にどのくらいあらわれているかなどの検査をして、効果を果たしているのかどうか。足りていないなら、薬の量を追加するか別の薬も追加するのか。実際、我が家のヴォルグも発作が続いた時に薬が2種類になりました。
抗てんかん薬の量・種類を変えても何も改善されないなら、「てんかん」以外の病気も疑う必要がありますね。
薬は自己判断でやめてはいけない
仮に、自己判断で薬を投与する事をやめるとすれば、思いつく理由は下記の様なところでしょうか。
- 薬の効き目が実感できない場合
- 身体への負担が目に見えて大きく感じた場合
- てんかん以外の病気の疑いを持った時
事実、うちのヴォルグも病院で治療を受け薬も飲んでいるのに発作がおきた事もあります。それだけ見れば、てんかん発作の薬ははっきりとした効果や結果がともなわない様に見える事が多いと思います。
でも、獣医師さんは様々な実際のケースを考慮したうえで薬を処方しています。実際は発作をおさえているのに勝手にやめてしまうと発作がひどくなる可能性もあるので、自己判断で薬はやめない様にしましょう。
- 発作をおさえる為に薬を飲ませる
- 副作用が気になる
- 薬をやめる
- 発作の頻度が増えた?
- 薬を飲ませる(投薬再開)
- 薬の投与開始
- 身体への負担が気になる
- 一時的に発作が止まったので薬をやめる
- 発作が起こる
- 薬を再開(投薬再開)
結局、猫にとっては体調が安定しませんよね。効果があるかもしれない薬を投与したりやめたりする方が猫にとってストレスだと思います。
それなら、てんかんの発作をなるだけ薬でおさえる為に、身体が薬に慣れるまで続けてあげる事も大切な選択肢の1つです。
僕はヴォルグにその選択を選びました。結果、今は落ち着いています。
「抗てんかん薬」の効果は長期でみていく事
「抗てんかん薬」の効果は、飲ませてからすぐに判断できる事ばかりではなく、長期で判断する事も必要だから。
いまいち効果がよく分からないと不安になりますし、薬が頼りなく感じると凄く残念な気持ちになります。
うちのヴォルグは幸いな事に、まだ発作の頻度が低いと思うので今のところ安心して毎日を過ごしていますが、いつ症状が襲ってくるかは誰にも分かりません。
だからこそ自分の意志で薬をやめる事だけはしない事、必ず獣医師さんに相談する事、これだけは徹底して猫との生活を良きものにしていかなければならないと考えています。
もし、獣医師さんとの治療スタイルが噛み合っていないと感じるならば、セカンドオピニオンも考慮していく事も大切です。
そして、これからももっと記事を書き、少しでも自分の愛猫との闘病生活の事を読んでくれる方と知識を共有できる様に努力していきます。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。