わが家の猫が体の健康上、エリザベスカラーを付ける事になった時に抱いた疑問の1つ。
我が家の黒猫ヴォルグは定期的に病院に通う必要があります。
過去に動物病院にて、エリザベスカラーをつけるよう獣医師さんに言われた事がありました。
愛猫がエリザベスカラーを付けた時の経過や結果が、どなたかの参考になればと記事にしました。
目次
エリザベスカラーって?
猫や犬と暮らしている人なら、耳にした事のあるエリザベスカラー。
猫の身体にできた「異変」を悪化させない為に、襟巻きの様に首回りに装着し顔全体を覆う事で、身体を舐めたり触らせたりできなくするもの。
猫は身体に違和感を感じると舐めたり噛んだりします。
毛づくろいはともかく、治療した部分を舐めたり、縫った糸を噛んだりしたらいつまでたっても良くなりません。
そうならない様に、獣医師さんの判断ででエリザベスカラーをつけます。
エリザベスカラーをつけた時、見方によっては愛嬌があり可愛いとも思うのですが、
と、大半の猫は気分が悪いはず…うちの猫も最初は嫌がりました(笑)
人間は愛猫の事を想って心を鬼にしエリザベスカラーをつけます。
人間でいうと、首につけるコルセットみたいな感覚かな。
嫌がりながらも愛猫はエリザベスカラーをつけて治療を頑張っていました。
色々と考えさせられる事もあったので、いい経験でしたね。
エリザベスカラーは慣れる
上記の画像で分かりにくいかもですが、歩いているヴォルグは身体のバランスが取りにくい様に見えました。
しばらくフラフラとゆっくり歩けはします。
ただ、エリザベスカラーの重みに慣れない間はカラーを床に擦りながら前進していたので、どこかでカラーが引っかかって動きが止まる、をよく繰り返してました。
常にカラーの下の部分を擦って歩くので、最初は布団などの柔らかいものの上では引っかかりすぎてまともに歩けない感じでしたね。
でも、数時間もすればスムーズな歩行になっていくのが見ていて分かりました。
なので、慣れない訳ではありません。
少しずつですが、カラーをつけて行動する事に慣れていきます。
ただ猫によって慣れる度合いは違うかもしれません。
歩きにくくても、少しづつ対応して歩ける様になっていく。
そんな成長が見れると飼い主としてはやっぱり嬉しく思ったりしてました。
エリザベスカラーをつけたまま眠れる?
画像を一目見て分かると思いますが(笑)猫は寝る時、意外とカラーを気にしてません。
カラーを付けた状態で、身体を伸ばしたまま寝ている姿を見た時は、首が締まって大変な事になったのかと思いましたが…
丸まって寝る事はできないものの、普通に伸びきって寝ていました。
首回りというのが苦しそうに見えますが、思っている程ではない様です。
カラーも首輪も適正な付け方は当然ですが、指が1~2本すんなり入れば問題ありませんね。
とはいえエリザベスカラーにも様々な種類があるので、当然ながらきつく締めすぎない事。
それさえ徹底していれば寝ること自体にさほど問題はなかったですね。
病院でカラーは貸りれる?料金は?
わが家がお世話になっている動物病院では、エリザベスカラーを一時的に借りる事ができます。基本的に、どの動物病院でもそうだとは思います。
レンタル料は500円、返却すると500円が戻ってくる料金プラン
病院ならどこでもありそうなサービスかと思いますが、料金は病院次第でしょうか。
もちろん、動物病院の私物になるので使い回しのエリザベスカラーになります。
除菌や消毒はきちんと行われていますが、病院や他の動物の匂いが残っている場合も。
カラーに残る匂いが嫌がる原因の一つになる場合は、Amazonなどで購入するのも1つの手段ですね。
外すのは獣医師さんの指示で。
ヴォルグがエリザベスカラーをつける原因はいくつかあります。
- お腹の毛が抜け落ちてしまう(何かのアレルギー)
- てんかん発作後の点滴の針を、一晩だけ腕に固定(翌日も点滴の為)
点滴の針の固定は一晩だけだったので、カラーを付けたのも一晩だけで楽でした。
お腹の毛が抜けてしまうという原因が分からない症状(おそらくアレルギー)の時は、1週間~10日ほど。
この時カラーをはずしても良くなった理由が、
という獣医師さんの判断です。
時々はずして様子を見たりしながら、カラーを付ける時間を減らしていくといった形をとりましたね。
エリザベスカラーと包帯
上画像は、てんかん発作を起こした後に病院で点滴をしてもらった後のヴォルグ。
点滴の針が腕に残されているので、黄色いガーゼで固定されています。
この時、やはり腕が気になっていました。
なので、当然のごとくエリザベスカラーを付ける様に言われましたね(笑)
そしてガーゼまで顔を持っていき結果エリザベスカラーをじゃりじゃりと舐めてしまう(笑)
どうせカラーをはずしてくれないと悟っているのか、ヴォルグはお気に入りのクッションの上でまったり。
エリザベスカラーつけるとおとなしくなる?
エリザベスカラーを付けるとおとなしくなる、という子もいるようです。
わが家のヴォルグの場合は、もともとおとなしい性格なので動きがより遅くなりました(笑)
「おとなしくなる」というよりは、「ゆっくり感覚を確かめながら」動いているように見えましたね。
カラーを付け始めて、実際に感心したのは、
ギリギリ通れる程度の細い通路は全然うまく通れなかったのに、翌日には普通に通れる様になっていた事。
昨日できなかった事が翌日には普通にできる。
猫の学習能力と順応力はすごい!
エリザベスカラーつけてるのに、どうやって入った?
動物病院からレンタルしたエリザベスカラーは割と硬めのもので、ヴォルグが歩いて何かにぶつかる度に「コツッ」と音がしていました。
なので音ですぐどこにいるか分かります。
ところがある時、ヴォルグの気配がしなくなり、「おかしいな?」と少しさがしてみる事に。
すると、お気に入りのクッションの中にカラーごと入っていました(笑)
どうやって入ったのか、まぁおそらく無理矢理猫ベッドに入ったと思うのですが、その一部始終を見れなかった事が悔しい(笑)
これ身体はどうなってんのか(笑)
とはいえ、これも猫の適応力というものなんでしょうか?
部屋の中を移動する時も、エリザベスカラーの幅を計算してぶつかる事なく歩いたりする様になっていきました!
このクッションの中にこの状態で入れている事で、あまり心配しすぎる事もなくなりましたね(笑)
餌の食べ方
割と大きめのエリザベスカラーだった事もあり、いつも餌をいれるトレイで問題なく食べていました。
ただ、使用しているカラーがトレイに合っていない場合、カラーが邪魔をしてご飯が食べられない可能性があります。
猫の口がトレイに届く位置に工夫をしてあげる必要があります。
どうしても無理な場合は、エリザベスカラーをはずして、対処するしかないですね。
まとめ
エリザベスカラーをつける事は、猫にとってストレスであり、飼い主さんにとっては心配事が付きまといます。
- 視野が狭くなって歩きづらくなり、あちこちにぶつかる
- 食事の際にカラーが床やトレイに当たり餌が食べにくい
- 普段つけていないものに対するつけ心地の悪さ
これはもうエリザベスカラーをつけた時の宿命ですね。
とはいえ逆に、
嫌がってはいても、猫は対処し慣れていく
この一言に尽きますね。どこまで慣れるか、どうやって慣れていくか、それはその子次第になりますが、根気よく見守るのがいいと思います。
意外と想像を超える行動をとったりして、心配どころか楽しさも見つかるかもしれません(笑)
普段は見れない姿が可愛く見えるのも猫の大きな魅力の1つですね!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。